THE SCREEN "Moon Phases"&"Morning Dawn"

久保秀朗+都島有美

主要⽤途:ホテル

Moon Phases
延床⾯積:51.81㎡
階数:1階

Morning Dawn
延床⾯積:50.39㎡
階数:4階

 

THE SCREEN Moon Phases

⽉の満ち⽋けをつくりだす
デザイナーズホテル103号室の改装プロジェクト。
短期的なサイクルで流⾏が変わっていくような、素材を組み合わせたデコレーションでは無い装飾のあり⽅を考えました。そこで、ホテルの客室には必ずというほど組み込まれている「調光」という機能を装飾化することを試みました。

改修するのは1 階の中庭に⾯する、細い窓が⼀つあるだけの部屋。外部からの明かりではなく、壁に彫り込んだ円形の照明
器具によって満⽉のような光を⽣み出し、調光によって光を絞ることで満⽉から三⽇⽉に⽉相が変化する仕掛けをデザインしています。

 

THE SCREEN Moon Phases

室内の壁と天井のコーナーを左官仕上げで丸くすることで、調光操作によって光の広がり⽅と室内の雰囲気が劇的に変化します。
⽉の満ち⽋けは、潮の満ち引きに影響するように、体の多くが⽔分でできている⼈間へも、体や感情に⼤きな影響を及ぼすと考えられています。調光という操作によってつくり出す光環境と装飾によって、新たなスタイルの客室デザインをつくり上げました。

主な仕上げ材料
床:ロールカーペット敷き(AMIRU 5T18/アーテリア)
壁・天井:樹脂製複層仕上げ材コテ仕上げ(ジョリパットT3004/
アイカ⼯業)

 

THE SCREEN Morning Dawn

朝霧のような静寂をつくる
デザイナーズホテル401号室の改装プロジェクト。
建物の4 階に位置するこの部屋には、京都の景⾊を望む⼤きな窓があり、爽やかな朝⽇が差し込みます。そこで、草原をイメージした緑⾊のカーペットから⽴ち上がる壁に、緑⾊から⽩に変化するグラデーション塗装を施し、インテリア全体を朝霧の⽴ち込めた野中のような空間としました。
柱・梁の存在を隠すよう全体を曲⾯壁で構成し、天井と壁の間にはスリットを設け、朝⽇をイメージした間接照明を配しています。天井から落ちる光は壁を伝い、グラデーションの効果を⽣みます。

 

THE SCREEN Morning Dawn

家具や建具には周辺の⾊を鈍く写し込む⾦属⾊を⽤いて、切れ⽬なく霧の中の世界観を表現するよう試みました。
ほんのりと浮かび上がる草原に、朝明けの鋭い光線が射し込み、深い霧に静まり返る清らかな朝の特別な時間。輪郭のない朦朧とした情景をイメージし、静謐なひとときを過ごせる空間をつくり出しました。

主な仕上げ材料
床:ロールカーペット敷き(NutriaComfort4 F31/アーテリア)
壁:AEPグラデーション塗装
天井:AEP

 

THE SCREEN Morning Dawn

THE SCREEN DATA
京都府京都市中京区寺町丸太町下ル下御霊前640-1
企画:NPC TRON TOKYO
設計:久保都島建築設計事務所久保秀朗都島有美
強⼒:照明計画杉尾篤照明設計事務所
施⼯:船場
⼯事種別:内装のみ部分改装
⼯期:Moon Phases 2019年08⽉01⽇〜31⽇
Morning Dawn 2019年12⽉01⽇〜31⽇
撮影:den photos

 

出展者プロフィール

久保都島建築設計事務所

久保秀朗
1982 年千葉県⽣まれ
2006 年東京⼤学⼯学部建築学科卒業
2007 年Sint Lucas Architectuur(Belgium)
2008 年東京⼤学⼤学院新領域創成科学研究科修了
2008 年吉村靖孝建築設計事務所
2011 年久保都島建築設計事務所設⽴

都島有美
1982年愛知県⽣まれ
2006 年九州⼤学⼯学部建築学科卒業
2007 年Sint Lucas Architectuur(Belgium)
2008 年九州⼤学⼤学院⼈間環境学府修了
2008 年中村拓志&NAP建築設計事務所
2011 年久保都島建築設計事務所設⽴

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